重要事項説明書は、入居契約のうち確認しておくべき内容をまとめたものです。ここには、設置者やホームの概要、各種サービスの内容や費用、職員体制や入居者の状況などの事項が記載されています。
【重要事項説明書で特にチェックすべき項目】
①設置者からの契約解除事由
設置者から契約解除される場合を確認してください。特に「入院期間が一定期間に及んだ場合」「常時、医療行為が必要な場合」等が掲げられている場合は、要注意です。
②職員の離職状況、有資格率
介護・看護職員が配置されている場合、離職者数が多い場合は要注意です。離職者が多い場合は、その理由をホーム側に確認してください。また職員の有資格率が高い場合、安定的なサービス提供が期待できます。
③入居率
入居率は信頼のバロメーターです。ホームの経過年数が長い場合は、入居率の高いホームを選ぶのが好ましいです。
④退去者の状況
死亡以外の退去事由については、詳細を確認する事が重要です。特に、「施設側の申し出による生前解約」については、どのような理由で解約したのか状況を確認しましょう。
重要事項説明書の様式は自治体によって異なることがありますが、項目名はほぼ共通しているので、複数のホームとの比較検討ができます。内容は更新されますので、気になるホームがあれば最新のものを自治体や各ホームのホームページなどから入手し、ホーム選びの検討材料としてご利用ください。契約締結時には、設置者がこの書面に沿って十分な説明を行ったうえで、説明者と説明を受けた方の署名を行うことが義務づけられています。