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お知らせ

会員ホームインタビュー記事「サンシティ町田」

第三者評価

サンシティ町田

「一人ひとりに寄り添ったサポートを」

 

有料老人ホームへの入居を検討されている皆様にあんしんできる住まい選びをしていただくため、協会で実施している【サービス第三者評価】を受審されたホームをご紹介します。

 

サービス第三者評価とは、外部の専門家による評価を受けることで、自分たちでは見えなかった改善点に気付き、質の向上に励んでいただくことを目的としている事業です。詳細は「こちら」をクリックしてください。
※「サンシティ町田」の評価結果は本ページ下部よりダウンロードしてご覧いただけます。

今回ご紹介するのは2021年度にサービス第三者評価を受審された有料老人ホーム「サンシティ町田(東京都町田市小野路町)」です。 サンシティ町田は2000年にオープンされた介護付き有料老人ホームで、里山に囲まれた自然豊かな場所に位置しています。入居条件をお元気(自立)な方としているため、入居者の元気な時を知る大勢のスタッフが、その人らしさを大事にお看取りまでをサポートしています。 サンシティ町田の施設長である真野さんにホームでの取り組みについてお話しをうかがいました。



※「サンシティ町田」真野施設長(2022年10月現在)


-ご入居者お一人おひとりの生活の質を保つ

事務局:早速ですが、サービス第三者評価結果の「優れた取り組み」についてお聞きしたいと思います。サンシティ町田には“アシストサービス課”という課が入居者の自立支援を行っているとありますが、アシストサービス課とはどのような課なのでしょうか。

真野(サンシティ町田施設長。以下、真野):まず、当ホームはお元気な方が暮らす一般棟と、介護が必要となられた方が暮らす介護棟があります。始めは一般棟のお部屋に入居し、その後常時介護が必要になると介護・看護職員が24時間常駐している介護棟のお部屋に移動していただきます。

アシストサービス課はホームの特長となるもので、一般棟のご入居者で一部サポートを必要とする方(認知症初期や一部体に不自由が出てきた方たちなど)をサポートしています。当初気に入られて入居されたお部屋で少しでも長く自立した生活を送っていただくためのサポートを行い、健康相談室の看護職員とは毎日情報共有を行っています。

事務局:具体的にはどのようなサポートをされているのでしょうか。


真野:例えば夏であれば水分補給をされているか、エアコンが冷房ではなく誤って暖房になっていないかなどの確認や、きちんと日中活動し、食事をとり、夜眠るという生活リズムを作って差し上げるなど、生活環境を整えるサポートを行っています。

他にも、当ホームは介護付き有料老人ホームですが、一部の介護保険サービスを利用することで今までと同じ生活が送れる方には、ホームの介護保険サービスを利用していただくのではなく、経済的負担を少なくするため外部の介護保険サービスを紹介しています(※)。お風呂の介助だけを必要とする方はデイサービスの入浴をご利用いただいたり、ホームにはない福祉用具を利用することで現在のお部屋での生活が継続できる方には福祉用具をレンタルいただいています。 その方に何のサービスが必要なのか、ホームで出来ること、外部サービスで補えることは何かということなどを話し合い、ご入居者の生活の質を保つことがアシストサービス課の役割と考えています。

(※)介護保険制度の仕組みとして、介護付き有料老人ホームの介護保険サービスを利用する場合は、介護保険サービスの提供数に関わらず、要介護度別の介護保険自己負担額の満額を支払います。

-その方に本当に必要なサポートを

事務局: 入居者の支援に関する会議を開き入居者に必要なサービスの課題や提供方法の分析をされているようですが、会議の具体的内容をお聞かせください。

真野:定期で毎月1回、また緊急や臨時で介護支援委員会を開催しています。定期で開催する場合は全部署のスタッフがそろい、“今気になっている方”について介護支援の検討や情報共有を行っています。緊急で開催する際は、“今すぐに話し合いが必要と判断される方”についてその時に集まれる関係各部門のスタッフで話し合い、そこで決まった内容を実施します。その実施結果を評価するため臨時で委員会を開き確認しています。

事務局:“今気になっている方”や“今すぐに話し合いが必要と判断される方”はどのような方で、どのような検討をされているのでしょうか。

真野:“今気になっている方”とは、例えば一時的に介護棟を利用している方です。その方が一般棟に戻れるかリハビリのスタッフや栄養士からも意見を聞き、一般棟に戻れそうな方には何ができれば戻れるのか、その方に合った指標を検討し一般棟への復帰プランを立てます。

事務局:一人ひとり指標が異なるのですね。

真野:そうなんです。服薬の管理が自分でできる、レストランに一人で行ける、自分でトイレに行ける、自分で料理をしていた方は料理ができるようになればなど、その方に合う指標を設定し、独自の復帰プランを作成しています。  

また、“今すぐに話し合いが必要と判断される方”について、例えば急病で病院に行かれたが入院はせずホームにお帰りになった場合、そのまま一人で生活している一般棟のお部屋に戻ってもらうのか、一度介護棟で様子をみるのか、どのようなサポートが必要かということなどを検討しています。昨年の開催数を確認したところ1年間で500回程度開催していました。

事務局:500回はすごいですね。

真野:はい。その方をよく知っている様々な部門のスタッフが集まり、どういう形のサポートがその方にとって一番良いか話し合うことが介護支援委員会となります。

-その時がひとりぼっちにならないように

事務局:サンシティ町田では看取りも行われているそうですね。

真野:はい、昨年は22名のお看取りをしました。看取りカンファレンスでは、その方と今まで関わってきたスタッフとご家族にもご参加いただき、ご家族だから知っているご入居者の好みや趣味を改めてお伺いし、これからの時間をその方らしく過ごしていただくため、どう過ごされたいかご希望を伺い、私たちは安心して気持ちよくお過ごしいただくための環境調整を行っています。

事務局:今までにどのような看取りをされてきたのかお伺いできますか。

真野:私が特に印象に残っているのは、あるご夫婦についてです。お二人でご入居され、ご主人が看取り期になりました。ご主人は奥様が当ホームのサークル活動で行っていたアイリッシュハープという楽器を練習している姿が好きだったので、介護棟に移られたご主人の部屋のベッドサイドにアイリッシュハープを持っていき、日中奥様に奏でていただいたことですね。

他にも、娘さんの家で採れた苺を毎年食べることを楽しみにしていた方には、苺をつぶして舌先に乗せてさしあげたことがありました。看護職員がどこまで大丈夫かを判断し、ご家族にも後悔のないよう出来ることを叶えてさしあげたいと思っています。

ご家族がいらっしゃらない方には、ホームでの暮らしの情報から、カラオケでよく歌っていた音楽を流したり、本が好きな方であれば読めなくても枕元に本を置いたり、ご家族の写真やホームでのイベントの写真を置いたり、ホームの庭の花を摘んで部屋に飾ったりし、その方がその方らしくいられる時間をもてるように、また、孤独にさせないようにと考えて対応しています。 また、亡くなられたその時にご家族が間に合わず、もう少しでホームに着くという場面で、ケアスタッフが入れ代わり立ち代わり亡くなられたご入居者のお部屋に訪室し、ご家族に温かい手を握ってもらうため、ご入居者の布団の中に手を入れてご入居者の手をさすっていたこともあります。ご家族には「母のまだ温かい手を握ることができた」ととても喜んでいただきました。

当ホームのスタッフは“その時がひとりぼっちにならないように”ということを常に心がけています。


事務局:“ひとりぼっちにならないように”というのは本当に素敵な心がけですね。

-介護のためだけではなく元気な時をホームで楽しんでいただきたい

事務局:サンシティ町田では「毎日の暮らしに変化や楽しみを持てるように委員会でレクリエーションやイベントの計画を立てて実施している」とサービス第三者評価で評価されておりますが、どのようなレクリエーションやイベントを行っているのでしょうか。

真野:レクリエーションとしては、介護棟では毎日体操や書道、生け花だったり何かしらのプログラムを個別や少人数で行っています。

一般棟ではコロナ禍で外出が減ってしまったためにADL(移動・排泄・食事・更衣・洗面・入浴などの日常生活動作)が低くなることを防止するため、従来対面で行っていた体操を動画にし、1回あたりの人数を制限しながら実施しています。コロナ前は外出される方はあまり参加されなかったのですが、その方たちも参加いただくようになり参加者が増えたことから、1日3回月曜日~土曜日に日替わりで動画を流し、多くの方が参加できるようにしました。ご入居者からは「習慣になったので、コロナ収束後も体操は続けてほしい」との声をいただいています。

イベントでは国立音大のコンサート鑑賞や夏祭り・秋祭り、文化祭、お餅つきなどコロナ禍でも開催できるよう工夫して行っています。9月に開催した秋祭りでは、射的、ベーゴマ、ヨーヨー釣りや、スタッフが和太鼓を叩いたり、外部からエイサーチームを呼んでエイサーを披露してもらいました。ご入居者からボランティアを募ってヨーヨーを膨らますお手伝いをしてもらったり、来年の弊社職員の内定者である大学生にも参加してもらい、ご入居者から「来年待ってるからね。」とおっしゃっていただくなど交流の場にもなっています。  

他にも散歩やハイキング、近くのぼたん園やブルーベリー狩りなどへのお出かけや、ご入居者の趣味を教えていただく講座の開催、また、当ホームでペットを飼えるお部屋があるため、飼っていない方も一緒にご参加いただけるワンちゃんと公園を散歩するイベントなどを実施しています。

事務局:たくさんのイベントを開催しているんですね。

真野:ご家族となかなか会えない分、ここで楽しんでいただきたいですし、有料老人ホームに入居してはいますが、介護のためだけではなく、元気な時をホームで楽しんでいただくため、ご入居者同士のコミュニティを作っていただければ良いなといろんなイベントを企画しています。

事務局:介護棟の入居者もイベントには参加されているのでしょうか。

真野:そうですね。秋祭りは、午前は一般棟で、午後は介護棟で開催したり、お正月はスタッフが巫女さんの恰好をし、鳥居や甘酒の屋台を作って甘酒を振る舞ったり、お餅つきは各フロアのダイニングの窓から見られる場所で行い楽しんでいただくなどしています。先ほどお散歩やハイキングを行っていると話しましたが、体力に自信のない方や介護棟のご入居者はシャトルバスに乗って紅葉を楽しんでいただくなど季節を感じてもらったり、いろいろな方が参加できる形で実施しています。

その他にはご入居者の誕生日のお祝いをしています。一般棟のご入居者にはスタッフが書いたメッセージカードとお食事券を「おめでとうございます」とお渡ししています。介護棟のご入居者にはご入居者のやりたいことを叶えるというお誕生日企画を今年の春から実施しています。

事務局:一人ひとりのご希望を叶えるのですか⁉

真野:そうなんです。感染対策をしながらできることに限られてしまうのですが、例えば、看取り期の方の誕生日が近く、その方は娘様の家で飼っているワンちゃんが好きだったので会わせてあげたく、ご家族にワンちゃんを連れてきてもらいホームの庭でワンちゃんと触れ合っていただきました。そうしたらすごく良い笑顔のお写真が撮れたんですよ。ご家族にもそういった時間が持てて良かったと言ってもらえました。

他にも星が好きな方にはホールに星を映して本格的ではないのですがプラネタリウムをしたり、音楽が好きな方はご家族と一緒にハンドベルを演奏して楽しんでいただいたりしました。

事務局:最後に、これから取り組んでいきたいと思っていることはございますか。

真野:コロナ前は一般棟のご入居者向けに行っていた介護棟での生活についての説明会や見学会、また、入居者ボランティアの活動を通して介護棟との交流があったのですが、コロナになってから介護棟に行くことができなくなり、介護棟と一般棟のご入居者との交流もなくなってしまいました。ですが、将来介護棟を利用されるかもしれないご入居者の元気な時の生活を介護棟のスタッフにも知っておいてほしいため、介護棟スタッフと一般棟ご入居者の茶話会や一般棟のご入居者と関わるようなイベントに介護棟のスタッフに参加してもらうなど機会を少しずつ増やしている状況です。

他には、ご入居者同士の交流を増やしたいため、今検討しているのが通信ゲームです。通信ゲームで対戦することで一般棟のご入居者と介護棟のご入居者、さらには弊社の他のホームのご入居者との交流ができないかを検討しています。

事務局:サンシティ町田では、入居者お一人おひとりのその人らしさを大切に最期の時まで寄り添い、ライフステージの終盤を楽しく安心してお過ごしいただけるよう、日々試行錯誤されながら入居者のサポートをされていることがよくわかりました。 本日はお忙しいところお話をお聞かせいただきましてありがとうございました。


※サンシティ町田外観写真
建物賃貸借契約(自動更新あり)

 

サンシティ町田 類型及び表示事項

類型

介護付有料老人ホーム (一般型特定施設入居者生活介護)

居住の権利形態

利用権方式

入居時の要件

自立のみ

利用料の支払い方式

前払金方式

介護保険

東京都指定特定施設入居者生活介護事業者(一般型)

居室区分

定員1人~2人(親族のみ対象)

介護に係わる職員体制

1.5:1以上



【問い合わせ先】0120-66-2523 9:00~17:00
〒195-0064 東京都町田市小野路町1611-2 
「サンシティ町田」公式ホームページ

 
●職員体制(2022年9月時点)
週40時間換算で常勤介護職員37.3.4人(うち要介護者等対応33.6人)・看護職員12人(うち要介護者等対応8.6人)、夜間(19:30~7:30)最少時は介護職員4名以上、看護職員2名以上

●事業者からの解約
・入居者・身元引受人または入居者の家族・その他の関係者の言動及び要 望等が、入居者自身又は他の入居者あるいは従業員の心身又は生命に危害 を及ぼす恐れがあるとき又は他の入居者に対する有料老人ホームにおける 通常の接遇方法ではこれらを防止することができないとき
・入居者・身元引受人又は入居者の家族・その他の関係者が、事業者の運 営に支障を及ぼしたとき又は重大な支障を及ぼす恐れが合理的に認められ るとき
・入居者・身元引受人又は入居者の家族・その他の関係者が、事業者又は その従業員あるいは他の入居者に対して、本契約を継続し難いほどの背信 行為を行ったとき又は背信行為を行うと合理的に認められるとき など

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