有料老人ホームへの入居を検討されている皆様にあんしんできる住まい選びをしていただくため、協会で実施している【あんしん宣言】に取り組まれているホームをご紹介します。
あんしん宣言とは、法令等に基づき6つの項目について、ホームが自ら点検を行うことで、入居者に安心・安全をお届けするものです。詳細は「こちら」をクリックしてください。
※「ヴィラフローラ南円山」の【あんしん宣言】は「こちら」よりご覧いただけます。
今回ご紹介するのは2022年12月に【あんしん宣言】された、介護付有料老人ホーム「ヴィラフローラ南円山」(札幌市中央区)です。
ヴィラフローラ南円山がある円山地区は、山々に囲まれ緑豊かな自然を感じられる街で、ご入居者は四季を感じながらゆったりと過ごされています。一方で札幌の中心地にも近く、ご家族が面会に来やすい利便性の高さも魅力です。ご入居者の多くが介護を必要とする方で、看護師の24時間配置、協力医療機関との連携など充実した介護・医療支援体制を整え、暮らしのサポートを行っています。ご入居者が自分らしく豊かな暮らしを送ることができるよう、日々職員の皆さんが努力されています。
「ヴィラフローラ南円山」の副施設長である酒井さんにホームでの取り組みについてお話をうかがいました。
※「ヴィラフローラ南円山」酒井副施設長
-情報公開に力を入れ、安心につなげる-
事務局:2022年12月に【あんしん宣言】を公表していますが、公表した経緯を教えてください。
酒井(「ヴィラフローラ南円山」副施設長。以下、酒井):私たちは常々、情報公開を非常に大切に考えております。【あんしん宣言】には、透明性を高める効果があります。ご入居者はもちろん、ご家族や入居を検討している方にも、当ホームが安全に快適な暮らしを送れる場所であることをしっかり認識していただき、信頼を高めることができればと考え、【あんしん宣言】を公表しました。
事務局:【あんしん宣言】の項目(ホームの運営理念、情報公開、入居者の権利擁護、職員の業務スキル向上、適正な入居契約の締結)の中で重点を置いた項目はありますか。
酒井:【あんしん宣言】公表のきっかけにも通じるのですが、情報公開には特に重点を置いていて、ホームページ等を通して様々な情報を発信しています。まず、ホームページでは「ヴィラ日記」というスタッフブログを毎日更新して、季節ごとの行事、クラブ活動やレクリエーションの様子、家庭菜園の野菜の成長報告など、なにげない日常風景などを写真付きで報告し、ご入居者の日々の様子を発信しています。また、毎月「ヴィラ通信」をご家族に郵送し、月ごとの詳細な予定表、ご入居者のお写真、職員紹介などをご覧いただいています。夏祭りなどの季節行事については「フォトライブラリー」にて、ご入居者の様子を、ご家族に向けて限定公開しています。
事務局:ホームページなどの写真を拝見すると、楽しそうな様子が伝わってきます。情報公開は、ご入居者とご家族の安心につながる大切な取り組みですね。
酒井:日常的な情報公開とは別に、約2年に一度、ご入居者とご家族を対象に「入居者満足度調査」も行っています。この調査では、介護・看護サービス、職員の接し方、食事、居室環境などについて、「満足、やや満足、どちらともいえない、やや不満、不満」という5段階で評価していただき、具体的なコメントもいただいています。そして内容を詳しくまとめ、ホームページ上で公開しています。改善を求めるご意見に対しては、職員が考えた対応策をホーム内に掲示した上で、具体的な改善に取り組んでいます。絶えず変化するニーズを把握し、応えていくことが大切だと考えています。
事務局:ご入居者やご家族のご意見やご要望を職員で共有し、さらなるサービスの向上につなげることは、これから入居を検討される方にとってもホーム運営の取り組みが分かるため、ホームに対する安心や信頼につながりますね。
事務局:あんしん宣言の最後の項目にある運営上特に力を入れている事項として「24時間対応の看護・介護サービスにより健康の維持・増進をサポートし、身体能力の低下を予防します」とありますが、具体的な取り組み内容を教えてください。
酒井:当ホームでは、日常的な習慣として体操に取り組んでいただくことを重視しています。毎日、午前と午後の1回ずつ、ロコモ体操を行っています。リハビリスタッフが見守るなか、映像と音に合わせて座りながら手足の運動を行います。
ご入居者の皆さんは、とても張り切って参加してくださって、中には毎回参加される皆勤賞の方もいらっしゃいます。最近のご入居者は介護予防にとても意欲的で、「元気に暮らしたい」という前向きな気持ちを持っていらっしゃると感じます。
事務局:毎回参加されるのはすごいですね! ロコモ体操は要介護の方も参加できるのでしょうか。
酒井:要介護の方も積極的に参加されています。自立の方と同じ動きはできなくても、できる範囲でお一人おひとりのペースで取り組んでくださっています。
事務局:身体機能の低下が気になる方のリハビリはどのように行っていますか。
酒井:当ホームには専門のリハビリスタッフがいて、ご入居者お一人おひとりに合わせたリハビリを提供しています。特に力を入れているのが、生活リハビリです。移動や入浴、着替え、食事など日常生活の動作をリハビリの一環と捉え、今できることを継続していき、筋力の維持向上を図っています。日々の暮らしにリハビリを取り入れることで生活に張りがでて、目標が生まれます。スタッフ一同、ご入居者のちょっとした変化にも心を配り、「ここまで手があがるようになりましたね」など、できたことを一緒に喜んでいます。そして、モチベーションを維持して次のステップに進めるようにサポートしています。
事務局:一緒に頑張って励ましてくれる方がいて、できることが少しずつでも増えてくると、前向きに暮らすことができますね。
-人や地域との交流で、彩りのある日常を-
酒井:ホームは皆さまの暮らしの場所です。私たちは、その方らしく豊かな生活を送っていただくことを大切に考えています。そのために力を入れているのが、社会的なつながりを活発にしていくことです。ご入居者の皆さんの培われてきた色々なご趣味や余暇活動をなるべく継続して、さらに広げていってほしい、またご入居者同士のコミュニケーションやつながりが介護予防にも重要なので、クラブ活動やレクリレーションなど、ご入居者同士が交流できる多彩な場をご提供しています。
事務局:具体的にはどのようなことをされていますか。
酒井:いま行われているのは、書道クラブ、生け花クラブ、麻雀クラブ、俳句クラブ、シネマ上映会、ヨガ教室、ロコモ体操、喫茶イベントなどです。ご入居者同士で楽しく充実した時間を過ごすことで、心身の健康増進につなげていきたいと考えています。中には「これまで特に趣味がなかった」という方もいらっしゃいますが、新しいことに挑戦していただけるよう、積極的にお声がけをしています。「一度もやったことがないけれど麻雀をやってみたい」と始めて、夢中になっているご入居者もいらっしゃいます。日々をより充実させて喜びを感じることは、生涯にわたってとても大事なことだと思っています。
事務局:そうしたアクティビティ活動において、外部の方と接する機会もあるのでしょうか。
酒井:専門の講師の方や地域のボランティアさんを招いて、ご入居者と交流していただくこともあります。最近は家庭菜園づくりが盛り上がっているのですが、プロの業者さん、地域のボランティアさん、職員、そしてご入居者の皆さんで色々と知恵を出し合いながら、取り組んでいます。ご入居者の長年の知恵から、こちらが教わるノウハウもたくさんあるんです。さらに、外部の方と触れ合う機会としては、地域の商店からの出張訪問販売もあり、月に8〜10回程度、食料品、衣料品、日用雑貨などを販売していただいています。普段外出が難しいご入居者も、対面でお買い物をしてお店の方と交流することを楽しみにされています。
事務局:ホームページやスタッフブログからも季節ごとのイベントを楽しんでいる様子が伝わってきます。ご入居者から特に人気が高い季節のイベントはありますか。
酒井:ご入居者はもちろん職員も毎年楽しみにしているのが夏祭りです。フランクフルト、お好み焼き、かき氷、わたあめ、射的、ヨーヨー釣りなどの屋台が並び、よさこい踊りのチームを招いて演舞をしていただいたり、地域の皆さんと盆踊りを踊ったりしています。ご自分で歩くのが難しい方も、職員が押す車椅子で輪に入り、手を動かして楽しそうに踊ってくださるんです。コロナ禍の3年間は開催を中止するかどうか悩んだのですが、会場を屋外と屋内にわけて人を分散させたり、外部の方の参加を控えたりして、なんとか毎年続けてきました。
事務局:それはとても楽しそうですね。夏祭りの内容は職員の方が企画されるのですか?
酒井:童心に戻って楽しんでいただけるような内容を、職員がいろいろと企画を出し合って決めています。これまでには、スイカ割りや流しそうめんをしたり、歌が得意な職員の「歌謡ショー」を行ったこともありました。今年は3年ぶりにご入居者や職員のご家族の参加を再開する予定なので、お孫さんなども来てより華やかになると思います。夏祭りは、ご入居者、職員、そして家族の皆さんが楽しく交流する、ヴィラフローラ南円山の夏の風物詩なんです。
事務局:アットホームであたたかいイベントですね。手作り感満載で、ご入居者の笑顔のために職員が頑張っていることが伝わってきます。職員の方の教育の面で心がけていることはございますか。
酒井:当ホームは長く勤めている職員が多く、出産・育児を経て復帰して活躍している人もたくさんいます。介護のお仕事には、常に情報をアップデートし、ホスピタリティの心を育む必要がありますので、職員には月1回のオンライン研修を受けてもらい、学び続けてもらっています。研修テーマは、認知症ケアや行政からの必須項目である緊急災害や感染症、虐待防止などです。オンライン研修の最後には習熟度テストとレポート提出を行い、管理部門からフィードバックを行って、モチベーション維持につなげています。
事務局:そうした研修を重ねることで、年齢もキャリアもさまざまな職員の方が、一体感を持ってサービスを提供できるようになっていくのですね。最後に、酒井さんご自身が入居者と接する上で心がけていることを教えてください。
酒井:その方らしい暮らしのお手伝い、ということに尽きると思います。ご入居者一人ひとりのご要望や健康状態を鑑みて必要なケアを丁寧に提供するのはもちろん、ご自身も気がつかないような潜在的なニーズも掘り起こして、新しい楽しみをどんどん見つけていただいて、最後まで自分らしく過ごしていただきたいと願っています。
事務局:ヴィラフローラ南円山では、ご入居者やご家族のご意見・ご要望に応え、ご入居者お一人おひとり健康状態に基づき必要なケアを提供することで、安心して豊かな暮らしができるよう取り組んでいることがよくわかりました。これからもご入居者が「安心・安全に暮らせる」ホーム運営を期待しています。本日はお忙しいところお話をお聞かせいただきましてありがとうございました。
「ヴィラフローラ南円山」 類型及び表示事項
類型 |
介護付有料老人ホーム(一般型特定施設入居者生活介護) |
居住の権利形態 |
利用権方式 |
入居時の要件 |
入居時自立/要支援/要介護 |
利用料の支払い方式 |
選択方式(全額前払い方式/月払い方式) |
介護保険 |
札幌市指定介護保険特定施設(一般型特定施設) |
居室区分 |
全室個室 |
介護にかかわる職員体制 |
3:1以上 |
〒064-0808 北海道札幌市中央区南8条西26丁目1-1
職員体制
看護師 17人(常勤9人、非常勤8人)
「週35時間換算で常勤介護職員61.6名、看護職員12.0名(うち、要介護者等対応は介護職員61.6、看護職員12.0名)」
看護師:夜勤帯16:30~翌朝9:00までは、1名配置。夜間最少時、1名