敬老の日に向け公募している「シルバー川柳」に、2回目の今年は6,649句の応募があり、下記の29作品が入選しました。
(敬称略・順不同)
若返り亡夫にすまぬ旅の宿
(島根県 82歳 女性)
来世も一緒ですワと妻の世辞
(群馬県 81歳 男性)
天国の友へ昼寝で会いにゆく
(北海道 81歳 男性)
耳遠くあの世のお呼び聴こえない
(新潟県 81歳 男性)
云いすぎてゴメンが云えぬ夜の長さ
(京都府 81歳 女性)
欠点を個性と唱え婆生きる
(新潟県 80歳 女性)
医者よりも様子良く聞く見舞い客
(茨城県 80歳 女性)
還暦は鼻たれ小僧おらが村
(香川県 80歳 女性)
いつもビリ天国行きもビリで良し
(長崎県 79歳 男性)
おんぶした子をリストラでまた背負い
(福岡県 78歳 男性)
驚いたあの人あの年あの色気
(群馬県 78歳 男性)
着メロに軍歌を入れて歳がバレ
(福岡県 74歳 男性)
喜寿過ぎの浮気は妻に励まされ
(福島県 74歳 男性)
わたしの手ひっぱらないであの世から
(福岡県 71歳 女性)
忘れ物とりに戻れば又忘れ
(富山県 70歳 女性)
還暦は「もう」と「まだ」とを使い分け
(山口県 68歳 男性)
徘徊と噂されて散歩を止め
(高知県 68歳 男性)
ネクタイを捨てたら消えた肩の凝り
(東京都 68歳 男性)
あの世まで住基ネットに見送られ
(山形県 68歳 男性)
体調の良い日は医者をはしごする
(兵庫県 65歳 男性)
世界一とうとう寿命だけとなり
(千葉県 62歳 男性)
年の差がだんだん開く妻の謎
(大阪府 62歳 男性)
あれはそこそれはあそこにちゃんとある
(新潟県 60歳 女性)
家事おぼえ妻の手抜きが見えてくる
(東京都 56歳 男性)
居酒屋で「出世払い」のツケ利かず
(東京都 50歳 男性)
おい!おまえ!いつしか妻の名を忘れ
(宮城県 48歳 女性)
妻が書く老後の計画俺イナイ
(宮崎県 42歳 女性)
資産分けすめばシルバー蚊帳のそと
(沖縄県 40歳 女性)
深夜なる受話器とる前深呼吸
(北海道 40歳 女性)